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ここまで述べたように、ニッセーの転造機では従来の転造加工のメリットを保持したまま、切削・研磨加工並みの加工精度を実現することが可能となります。切削、研削、研磨していたものを転造で加工すれば、コストは数分の一~数十分の一、生産性は数倍~数十倍にすることが可能です。

近年、機械部品の製造においても、生産コストの削減や環境対策への要求が非常に高く、ネットインシェイプ成形、ニアネットインシェイプ成形が大きな流れとなりつつあります。その流れの中で、転造加工は大変有用な加工法であり、ニッセーの転造機はこれまで切削や研削で行われていた加工を転造に置き換え、加工時間の短縮、工程、設備コスト、使用エネルギーの削減等の多くのメリットを実現します。

以下は、従来転造加工では困難だったものを、転造加工で実現した例です。

ボールねじ

ボールねじ転造は転造機の実力が端的に現れます。加工範囲の短い(300mm以下)ものに付いてはダイスのよいものを選べば5級以上の加工が期待できます。 300mmを越す長もの加工は工具の幅だけでは加工できないので、逐次加工で、工具間にワークを送り込みながら、転造する逐次加工で6mまでを加工出来ます。このときは機械の基本性能が影響します。弊社のCNC転造機では、加工直後の精度で3級が出来ています。

ウォーム

ウォームの用途は数限りなくあります。高精度な部品として加工費が高価な為あまり利用されていませんでした。最近では弊社CNC転造機を使い既に複数の会社が電動パワーステアリング(EPS)用ウォームの加工開発に成功しています。また、これが切っ掛けとなり、他のウォームについても加工できる目途がつきました。駆動系としてのウォーム&ギヤのユニットを使用した駆動装置、回転、開閉部品のブレーキ装置としての用途が現在、ホットな応用分野として脚光を浴びつつあります。

変動ピッチ溝

既存のどの加工機でも出来なかった加工が、出来ます。外徑16mmの肉厚2mmのパイプに深さ2mmの溝を加工しました。各部の溝の深さは深くも浅くも自在になります。溝のスパイラル筋のリード角(ピッチ)も自在に変化させることが出来ます。工具を回転させながら主軸傾斜角を変化させることにより、加工中のワークは回転しながら工具間を前後に、加工指令値に従って移動します。2mm肉厚に、2mmの溝を切削加工すると切り落とされてしまいます。既存の機械工では出来ないため、この部品の図面は存在しません。技術者の新思考でこの加工をご活用ください。

ギヤ仕上げ加工

ギヤのホブ切り後のシェービング加工に替わり、精度のよい転造機で代替が出来ます。勿論工具である転造ダイスも精度のよいものが必要です。また、焼結歯車の圧密をサイジングプレスの代替に転造で加工する事により、効率,品質がアップしています。

マイクロ転造加工

ニッセーの高精度CNC転造機とマイクロ溝成形ダイスにより、0.1mmピッチの25μm深さの溝の細密仕上げ加工を実現しました。製品表面は転造加工によって塑性硬化し、強く滑らかになります。中実品・中空品で外径φ0.3~60mmまでの加工実績があり、加工の深さは20μm~150μmが可能です。