2001/12/18 日本経済新聞
加工機械メーカーのニッセー(山梨県大月市、新仏利仲社長)は製品の開発や販売などでイタリアの同業メーカー、ORTと協力する。ORT社の製品をニッ セーが改良することから始め、将来は欧州でのニッセー製品の販売や保守点検をORTに委託する計画。ORTの商品の輸入販売も視野に入れている。
ニッセーは自動車部品などに使うねじの一種であるボールねじの製造に使う転造機が主力製品。改良するORTの製品は自動車の変速装置などに使うボールねじの転造機で、ニッセーが開発した数値制御(NC)ユニットを取り付けて加工精度を高める。
近くORTから設計図を取り寄せ、来年二月をめどに担当者がイタリアを訪れて仕様の細部を詰める。その後は日本で開発作業を進め、年末には完成させる計 画。技術供与の報酬額は現在交渉している。転造は金属をローラーで圧迫して変形させる技術。切削加工と比べると、削りかすが出ないなどの利点がある。
他の製品でも共同開発を検討する。ニッセーの売上高は二〇〇一年三月期で約八億円。同社によればORTの年間売上高もほぼ同程度で、低価格品の開発が得意なメーカーという。
ニッセーは現時点では国内だけで営業しているが、今後は米国や欧州、東南アジア各国・地域へ転造機を輸出する計画。欧州向けではORTを販売やアフターサービスの窓口として活用する。