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ニッセー、部品製造技術を外販、知的財産を“収入”に

2003/04/10 日本経済新聞 

 加工機械メーカーのニッセー(山梨県大月市、新仏利仲社長)は、圧力だけで金属棒を部品に成型する転造技術を外販する。ニッセーが開発にかかわった転造 機で相手先が部品を製造する場合、同社が保有する知的財産権を使う料金を徴収する。知的財産権の販売収入を主目的にしたビジネスは県内の中小企業では珍し い。

 同社が外販するのは、二本のローラーで金属棒を挟んで圧力をかけることで、金属棒を部品に成型する転造と呼ばれる技術。同社主力の転造機「ギャラク シー」はローラーの回転速度や金属棒との接着距離などを調節し、金属棒を様々な形に成型することが可能だ。切削加工に比べて部品一個あたりの製造時間を四 十分の一程度に短縮できるほか、切削に比べ部品の強度も増す。ニッセーは相手先が希望する形の部品を製造できるよう、ギャラクシーにローラーの動きを制御 するプログラムを入力して納入する。

 ニッセーはプログラムの共同開発に入る前に相手先と、(1)開発に成功した際、相手先は必ず機械を購入する(2)共同開発で生じた知的財産権はニッセー が保有する(3)開発した機械で製造した部品に対し、ニッセーは相手先から知的財産権の実施料を徴収する―ことを契約で確認する。機械の購入量や実施料は 事前交渉で具体的に決める。

 同社によると、共同開発中にローラーの回転速度など一部が判明した時点で、相手先が機械を購入せずにデータだけを持ち去る事例が数件発生。このため、事前に購入契約を結ぶことで転造技術の流出を防ぐ狙いもある。ギャラクシー一台の価格はおよそ四千万円。